いま生命保険会社が高くなった国債で運用する円建ての保険を銀行窓販などで多く販売しているようです。
その多くの保険には、市場価格調整(MVA)が付帯されています。
市場価格調整とは、保険などを解約・減額する際に受取る金額(解約返戻金や減額返戻金)がその時の市場金利に応じて増減する仕組みのことです。
契約時の市場金利>解約時(減額時)の市場金利=解約返戻金が増加
契約時の市場金利<解約時(減額時)の市場金利=解約返戻金が減少
なぜ契約時の市場金利より解約時の市場金利が高くなると解約返戻金が減少するのか?
なぜ契約時の市場金利より解約時の市場金利が低くなると解約返戻金が増加するのか?
今後の日本国債の金利が上昇傾向と思われる今、市場価格調整(MVA)付帯の保険はお勧めできません。
市場価格調整(MVA)付帯の保険は、解約時の市場金利が上昇しても下落しても金利変動の影響をすべて契約者に負担させることになり保険会社には金利変動リスクを負担しないことになります。
金利変動リスクを契約者に負担させることで保険会社にとって経営上安心な保険と言えます。
いま銀行などで円建て保険を勧められている方は、この理論を踏まえたうえで検討されることをお勧めします。
三田市からお金についての情報をお届けしているサンタクロースなお金の先生、下村です。